婚活が流行ると少子化が進む

今日の仮説

婚活が流行ると少子化が進む?

最近mixiニュースとかでやたらと「婚活」っていう単語を見る気がするんだが、どうにも胡散臭いような。そもそも「婚活」と「お見合い」がどう違うんだ?
で、この仮説の根拠は「婚活の出会いは相手を見定める期間が短い」⇒「より外見的な部分に注目する」⇒「結局最後は金?」⇒「金持ってる男は少なくなってるんだよね?」⇒「あれ?」という考えにある。

検証

自分はまだモラトリアム真っ只中にいるしがない大学生だが、社会人を取り巻く状況がここの所激変してきているらしいことは方々から入ってくる。終身雇用の崩壊だとか、昔は右肩上がりで給料が増えるのが当たり前だったが・・・涙、とか。とにもかくにも、どうやら実に大変な世の中になってしまったらしいぞ、というのが外野から見ていて受ける率直な感想だ。
ところで先日ホットエントリになったこの痛いニュース

彼女たちは男性が結婚相手として求める条件に、「料理ができる」「家事ができる」「容姿」が重要視されていると考え(中略)未婚男性が結婚相手に求める条件として挙げているのは、上位から「安らぎを感じる」「気配りできる」「健康である」。悲しいかな、微妙に食い違っているのである。安らぎ、気配り、健康の3大要素は、お金をかけたからといって、どうにかなるものではない。健康は別として、最初の2項目は主観的要素も含まれよう。
婚活を意識して自分磨きに励んでいる未婚女性は、結婚相手に「頼りがい」「思いやり」などの条件を上位に挙げる一方で、「高年収」「高身長」「高学歴」といった「3高」を重視する傾向がその他女性よりもとくに強いのだとか。
自分、磨き過ぎにご用心!?【独女通信】(独女通信) - Peachy[ピーチィ] - 毎日をハッピーに生きる女性のためのニュースサイト - livedoor ニュースより抜粋

ここで浮き彫りにされた“自己投資に励む女性”の姿は「自己投資した分相手の男性に高望みするが、実は世の男性が求めているのは別物だった」というなんとも痛いニュースに相応しいものだ。
では何故彼女たちはここまで結婚相手に固執するのか。その根本的な原因は彼女たちが必要以上に大切に育てられてきたという事実にある。

結婚とは「カネ」と「カオ」の交換であり、女性は自分の「カオ」を棚に上げて「カネ」を求め、男性は自分の「カネ」を棚に上げて「カオ」を求めている。(中略)女性たちが諦めきれないのは、他ならぬ「うちの娘に苦労させたくない」と考える親たちが、中流階級の娘たちをお嬢さまとして既に育ててしまったからである。戦後日本の庶民の階級上昇の夢は無数の「苦労したくない、したこともない」娘たちを生み出した。労働からの逃避が自発的フリーターを作り出しているように少子化を生み出しているのは苦労するような結婚からの逃避なのである。

結婚の条件 (朝日文庫 お 26-3)

結婚の条件 (朝日文庫 お 26-3)

結局のところ、必要以上に高い生活レベルの中で育ったために、生活レベルを下げることに耐えられない“勘違いお嬢様”なのだ。
話は少し変わるがこれまた最近ホットエントリになった同じく痛いニュース“何歳までが女子?”の話も見逃すことができない。
ここでは何歳までが女子なのかという話には立ち入らないことにするが、これを最初に読んだときの率直な感想は「これってピーターパンシンドロームの一種なんじゃないの?」というものだった。記事の中では

取材を通じて気がついたのは、自称“女子”と「女子以外の女性」の間で、“女子”像がかけ離れていること。「年齢に関係ない、女性らしさ」という意味を込める自称“女子”。これに対し、「女子以外の女性」は若さや幼さをイメージしているようだ。
ページが見つかりません - MSN産経ニュース

とある。『「年齢に関係ない、女性らしさ」という意味を込める自称“女子”』と言ってはいるが、はっきり言ってこんなものは言い訳にしか聞こえないし、むしろ「“女子”≠“若さ”」と年齢志向を否定するが故にますます怪しいと感じてしまうのは私だけだろうか。
さっきの話を思い出したい。親が娘に苦労させまいとして大事に育てた結果「苦労したくない、したこともない」娘たちが大量発生した。
大半の場合、人間は色々な挫折を経験をしながら身の程を知っていくものだ。

得意な事があった事 今じゃもう忘れてるのは
それを自分より 得意な誰かが居たから
『才悩人応援歌(BUMP OF CHICKEN)』

なのに、彼女たちは大人になっても“お嬢様”で居続けようとする。こう考えると、自己投資とは勘違いに気付くまいとする努力とも見て取れるようだ。が、悲しいかな、時は平成の大不況。そもそもの高収入男子の数そのものが少ないのだから、彼女たちの大半はその願いを叶えることができない。だから、どこかの時点で(勘違いという)魔法は溶けてしまうのだが、それを受け入れられない人々のお嬢様で居続けたいという(傍から見れば痛いだけの)想いが“女子”となって立ち現われているのではないだろうか。*1

結論

右肩上がりの給与を後ろ盾に親達が娘を過保護に育てた結果“勘違いお嬢様”が大量に生まれ、そして勘違いしたまま大人になった。彼女たちは「自分を磨けばいい男と結婚できる」と信じ自己投資し婚活するが、そもそもの高収入男子の絶対数が少ないのでなかなか上手くことは運ばない。本来気がつくべき地点まで来ても生活レベルを落とすことを受け入れられず、ずるずると婚期を逃していく。結局、現実を受け入れたころには晩婚となっており、結果少子化が進む。
逆に、婚活*2を適度なところで切り上げると、上記と比較して結婚する時期が早くなり結果子供もより多く生まれる。

感想

なんか「仮説と検証」ではなく、「結論ありきの議論」になってしまったな。まぁ、議論と呼べるほど高尚なものではないけど。てか書くのに時間かかり過ぎ・・・。
それにしても「高望みしてないでさっさと結婚しろよ」って、なんという暴論wwぱねぇっすww

*1:こうして女子化する人もいるだろう、という主張であって、全ての女子がこの過程を経るとは言っていない。

*2:自己投資も「いい相手をゲッチュするため」の婚活だとみなしている