Google Adsenseのクリック単価について

Google Adsenseの明細を眺めているとだいたい1クリック≒0.30米ドルくらいという感覚だったから「Google Adsenseを1クリックされると30円」と今まで考えてたのだが、どうやら違ったらしい。
Google Adsenseでクリック単価の高いキーワードの見つけ方 - GIGAZINE
これを見てまず驚愕したのは「1クリックの上限が12,000円」という事実だ。今まであった通常のアフィリエイトのクリック単価は高くて3円くらいのものだ。だから「1クリックで30円なんてGoogle Adsenseに出す広告主はなんて太っ腹なんだ!」と思っていたのに・・・。

Google Adwordsが賢い

いろいろ調べてみたら「広告主が太っ腹」なんじゃなくて、何よりも「Google Adsenseが魅力的」、そして「Googleが上手に広告主を煽ってる」ってのが本当の姿だったようだ。
そもそも、Google AdsenseはWebページの内容をGoogleが解析して、その内容に適した広告を自動的に挿入するというものだ。そして、ここで挿入される広告を登録するのがGoogle Adwordsというサービスなんだが、このAdwordsの仕組みがなかなか賢い。
まず、広告主は広告を出したいWebページのurlと広告のタイトル、あと1,2行くらいの説明を設定する。次にどういった内容のページに広告を出すかを決める「キーワード」を(20個くらい)設定する。そして、広告主は各キーワードの中で優先的に広告を表示する権利を掛けたオークションのようなものをするのだが、ここで重要なのが多くの広告主に設定される「人気の高いキーワード」というものが存在することだ。しかもGoogle Adsenseは(みれば分かるように)一回の表示では高々3個程度しか表示しないので、競合の多いキーワードだとせっかく広告出したのに挿入されない、ということになりかねない。
しかも、既存のアフィリエイトの場合、広告を貼る側に回ってみれば何処の誰がどれくらいの単価を設定しているかが分かる*1のに対して、Google Adwordsだと競合するWebサイトが何処の誰かは分からないし、しかも他サイトの提示金額はGoogleが推薦してくるお金を通して推し量る以外に、具体的な数字を知る方法は存在しない。これはオークションというより、むしろ入札に近い形だ。
こうして広告主を煽った結果「1クリック数千円」とかいう今までのアフィリエイトじゃ考えられないようなクリック単価が発生しているわけだね。
とはいえ、全てはGoogle Adsenseの機能が魅力的だからこそ成り立つ話なのだということを忘れてはいけない。*2

*1:むしろそれを基準にほとんどの人は貼り付ける広告を選んでいる

*2:べ、別に「Googleが上手に広告主を煽ってる」とだけ書いたらGoogle先生に抹殺されるかも知れない、なんて思ってないっすよ?