継続せずに外人と会話できる程度の英語力を身につける
英語の勉強が嫌いで、英語学習のエントリがはてブに上がる度に一念発起しては挫折してきました。例えばこれとかこれとかこれとか。
はっきり言って英語学習が継続した試しがありません。
半分諦めてます。僕は英語学習を継続させることができないんだ、と。
それでもホステルで同室になった外人と英語で話して友達になることが出来る程度に喋れるようになりました。
依然として難しい単語は知らないし、巧妙な文章を読んだりはできないのだけど、多くの日本人に要求される英語力の水準なんてそんなものなんじゃないかと思っています。
英語学習を継続できない、でも簡単な英会話くらいはできるようになりたい、という人の参考になれば幸いです。
シンガポールとマレーシアに10日ほど行って来ました。初めての一人旅です。
旅はどうだったかと言うと、両国の観光もそれなりによかったのですが、もっと印象深いのはホステルで友達になったスリランカ人と飲みに行ったり、ブラジル人にポルトガル語を教わったり、インド人とシンガポールを観光してまわったり、マレーシア人とギター買いに行ったりしたことです。
なので、僕みたいな貧乏学生に限らず、海外旅行しようかと思う学生諸氏は、特に日本のような単民族国家に住んでいる僕達は、ホステルに泊まると色々と学ぶことが多いのでよいと思います。
でもせっかくホステルで色々な国の人と会っても、英語が話せないのではしょうがないので、最低限の会話はできるようになっていないといけない。
と、偉そうなこと書いてますが、僕は英語できません。というか、英語の勉強は覚えることが果てしなく多いので、終わりが見えない感じがとにかく嫌いです。さらに成長を実感なかなかできないことがそれに拍車をかけます。
まず文法を覚えるのが嫌いだったので、きっちりとした英文を要求される京大の入試では250点満点で65点だったし、英単語を覚えるのも嫌いなので、やたら難しい単語が出てくるTOEFLは120点満点で42点でした*1。
それでも適当にお喋りできます。僕よりテストの点は取れるけど、僕より話せない人なんていくらでもいるんじゃないかと、まわりを見ていると思います。
英語を話せるようになる
冒頭でも書いたけど、このままじゃまずい!と思って、はてブで英語学習のエントリが上がる度に何度一念発起したかわかりません。
英単語帳を買ったり、文法書を買ったり、英語の表現辞典を買って日記書いたりしましたが、いずれも長続きしませんでした。
そんな中で出会ったのが、この本。この本も長続きしなかった、ということを先に言っておきます。
- 作者: パクサム,Park Sam,青柳優子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/06/19
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 40回
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この本は50種類の英文を暗記して繰り返し呟くだけという本です。
50種類というと、暗記するのも大変そうですが、あの手この手の仕掛けがあって、実際は簡単に覚えることができます。
僕は2日で全部覚えました。
あとは、毎日ひたすら暇な時間を見つけて50個の英文をぶつぶつ呟く。とにかく呟く。
で、先程長続きしなかった、と言いましたが、僕が呟いてたのは今から3年前の一ヶ月間くらいで、個人的にはこれでも長続きした方だと思うんですが、一ヶ月も続けられたのは50個だけだから終わりが見えるというのが大きいように思います。
本当は次のステップで、50個の英文の前後に来る英文を加えて150文になったり、文章中の単語を変えて他の文章を作ってみたりするトレーニングがあるのですが、僕は飽きてやめてしまった。
その後にも何度かつぶやいた時期があったんだけど、いずれも長続きしませんでした。だって、英語の勉強つまらないんだもん。
だけど、不思議と9割くらいの英文を今でも思い出すことができるし、何よりも、今回の旅でこれらの英文を頭に浮かべながら英語を話している自分がいました。
これは凄いことだと思います。時間に対する投資効率という観点で言えば、この本のパフォーマンスは他を圧倒しています。
この本だけでは、難しい単語を覚えたり、難解な文章を読み解いたりできるようには成れませんが、そういった知識を日常会話で要求されることなんて滅多にないので、小難しい単語覚える暇があるならぶつぶつ呟いてた方がいいです。
英語を聴けるようになる
ぶっちゃけ、これも前記の英文をひたすらぶつぶつ呟くのが一番効果あった気がします。
なんというか、ひたすら反復してると、英文を日本語に直さずに頭に入るようになります。
特定の英語のパターンに対して、専用の回路ができるような感じ。
I love you.
という英文をいちいち「月が綺麗ですね」と頭の中で訳さなくても、英語のままで理解できるじゃないですか。
それと同じ感じで、相手の英語が50文の中のどれかと結びついて、だいたい分かる。(結びつかいない場合も多いけど)
他には特にこれがよさそうというのはないのだけど、CNN Student NewsのRSSを購読してます。
平日に毎日10分くらいの動画が登録されるので、気が向いた時にとりあえず視聴してます。
毎日聴いてるわけじゃないし、そんなに真面目に取り組んでるわけでもないので、効果があるのかどうかは知りません。
その他のTips
"How about you?"万能説
会話はまず自己紹介から始まりますが、その後、たいてい相手は何かしらの質問をしてきます。
それに答えたら、こちらからも何かを話さないと、ひたすら受身になってしまいます。それは会話ではなく、インタビューです。まー勝手に自分のこと話始める人も多いんだけど。
気の利いた話が思い浮かばない場合、とりあえず"How about you?"と言っとけば、先程された質問を相手に返せるので便利です。
他にも相手の質問の聞き取りに自身が無い場合に使って、相手の返答内容から質問内容を類推するのにも使えたりします。
まー気にせず"Pardon?"って言った方がいいと思うけど。
"Depends." 便利
これは同室になったシンガポール人が使ってて拝借した表現。「場合によりけりだね。」って感じの意味(たぶん)。
明確な答えを提示できない場合に使うと便利ですね。
ホステル利用する場合に持っていった方がいいもの
南京錠
僕が止まったホステルは全部貸し出ししてたけど、無いところもあるらしいので、持って行きましょう。
ホステル内での盗難もよくある話みたいです。
タオル
タオルは自前で用意。借りれると思ってたけどそんなのなかった。現地で調達でもいいかも知れない。
トイレットペーパー
インド系の人が多い場所だと、トイレにトイレットペーパーがなく(ホルダーすら無い)、手を洗う専用のホースがあったり。
*1:日本人はSpeakingが悪いというのが定説の中、Speakingで半分以上取ったというおまけつき。