バーナム効果というのがあって、簡単に言うと「誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学の現象(by wikipedia)」のことらしい。簡単な話が占いのネタバレみたいなもんだ。

例えば「あなたは不安を感じています」と言えば、世の中に不安を感じていない人なんかほとんどいないんだから大抵の人に合致する占い結果になる、と。

これは見方を変えれば、人間のことを簡単にスパっと切り取ることなんかできないよと言っている。

自分は基本的に明るくて、外向的で、前向きな人間だと思っていたけど、最近はとんでもなく暗くて、内向的で、後ろ向きにな人間なんじゃないかと思っている。とする。

主観的にクソにしか思えないときはどんなに良い方向に考えようとしてもなかなかそうは上手くいかないので、客観的にそれを否定するのが立ち直るのに手っ取り早い。

だから、なんでバーナム効果なんて言い出したかというと、お前が今感じているほど、お前は捨てたもんじゃないぞと客観的に自分自身に言い聞かせるためだ。

自分は、自分が思うほど素晴らしくないが、自分が思うほど酷くはない。

世の中はだいたいそんな感じになっている。