フィボナッチ数列的見積り
僕は何かの大きさを見積もるときはフィボナッチ数を割り当てることにしています。
具体的には1を除いて2,3,5,8,13...という数字を使います。
理由は至ってシンプルで、連続数を認めてしまうと、2が3よりも少ないのと同程度50は51より小さいということになりますが、このような細かい見積りをしてみても大した意味がないからです。比例関係に問題がある、という言い方もできるかもしれません。
逆にフィボナッチ数は、数と数の間の間隔がだんだん大きくなるため、こういった問題が生じません。
また、実際にタスクを実行するときは二桁の状態ではなく、必ず2,3,5,8のいずれかになるまで分解しています。
これは「人は10倍程度の大きさの違いまでならある程度正確に判断できる」という経験則に基づいています。
見積もる際のコツとしては、平常心を保つことですね。*1
毎日同じ感覚で見積りをしていくと、だんだん「2のタスクは○○分くらいかかる」というのが自分の中で確立されていくはずです。
見積りというのは「これだけの時間で完了する」という期限ではなく、「これだけの時間をかければ終わるだろう」という確率だということを忘れてはいけません。
この方法を思いつくヒントを与えてくれたのはこの本
アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~
- 作者: Mike Cohn,マイクコーン,安井力,角谷信太郎
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2009/01/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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*1:これが簡単にできれば苦労はしない、というのは重々承知。