日本のためにも、日本では異端児でいなければならないのかも知れない。

情報システム分析論という授業でこんな課題が出題された。

大学は、少子化問題という大きな課題に直面している。少子化問題が大学に引き起こすであろう問題と大学が取るべき対応を考える。資料を参考に、関連する「変数」を洗い出した後に、各自システムシンキングによって関連付けを行い、問題解決のためのレバレッジを見いだせ。

実際にシステムシンキングを行って、自分なりの解答を出したのだが、結論からいうとこんな感じになった

大学入学希望者を集めるには、大学のブランド力が大切だ。だがブランド力は一朝一夕で成るものではない。
就職実績の向上によって手っ取り早くブランド力は向上するはずだ。だから就職支援に力を入れよう。

いや、もう、自分で書いてて恥ずかしくなった。まぁ、期限もあったし、このまま提出したんだけど。

局所最適に目を奪われている

でも、どうしても納得がいかない。
僕は昨今の大学の就職予備校化を大変憂いでいるのです。そんなの大学がすることではないはずだ。アホちゃうか、と。
なのに、自分が捻りだした答えが、そっくりそのままで、地団駄を踏む想い。嗚呼、悔しいのう、悔しいのう。
何が悔しいって、納得がいかないと分かっているのに、自分の中から、自分自身を納得させられる言葉が生まれてこない、これほどまでに悔しいことってそうそうない。
そんな中、今日こんなエントリを読んだ
日本の大学のガラパゴス化
要約するとこんな感じ

大学に行くのは、世界中どこでも通用する力を身につけるためのはずだ。
なのに、日本の大学に入ると、日本企業にしか就職できなくなる。
大学の就職予備校化は、この瞬間の大学事情を考えると最適な道かも知れないが、局所最適に陥っている。
そして、日本の大学のガラパゴス化が意味する所は、日本のエリートコースに乗ることがガラパゴス最適化を意味するということだ。

スッキリした。ここまでタイムリーに、僕の想いを代弁してくれるなんて、茂木さんグッジョブ。
先日のアップルの講演会で

インド出身の大学生の100%が英語を話せる

という統計データが示されていた。100%は嘘でも9割を超えるんだろう。
日本のためにも、僕は日本のガラパゴスと呼ばれる環境に最適化しないで頑張っていかなきゃならない。
けれども、一番の問題は、ガラパゴス出身者はガラパゴスの環境が最も快適で、過ごしやすいということだ。この誘惑はそうそうぬぐい去れるものではない。何せ故郷なのだから。
僕は物心がついた時、日本ではなくアメリカに住んでいた。この経験が、現状の甘い生活を脱却する時に力を与えてくれるといいのだけど。