オフィス移転した

先月の中頃にオフィスが移転した。渋谷の桜丘から道玄坂上への短距離移転で、歩いていけるくらいしか移動してないけど、いろいろと変わった。

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会社のオフィスはもともと恵比寿のマンションの一室から始まって、去年の春に渋谷の広めのマンションに移動し、今回初めてオフィスビルに入った。

オフィスビルだからセキュリティがよくなってオートロックとかついている。前は玄関に管理人のおっちゃんがいて、仲良くなって楽しかったけど、夜行ったらおっちゃんが寝てて部屋に入れないとかそんな牧歌的な感じだった。

地味にコンビニが近くなったのも嬉しい。前は小さな道路を挟んで向かいだったけど、今は隣のビルの1階にコンビニがある。

そして、卓球台が来た。ますますはてなっぽくなった。ただしフリードリンクは無い。

あと当然だけど広くなった。恵比寿の頃から比べて10倍くらい広くなった気がする。

小麦食べた

昼に大量の天かすが乗ってるうどん食べた。最初はパリパリしてた天カスが、時間が進むに連れて次第にふやけていって、最後の方はびちゃびちゃで気持ち悪くなった。よくよく考えてみるとうどんも天かすも小麦でできてて、なんであんなに一生懸命小麦食べてたんだろうと思わなくもない。

同じ畑で育った小麦が長い時間の後にうどんと天かすになって渋谷で再開する物語を想像したりした。小麦は美味しい。

巨人の肩に乗れば地平の彼方を見渡せる

この記事、複数の話題が出てくるが、タイトルにあるエンジニアの生産性についての話題が興味深かった。

DHHが語る10倍エンジニアというのは、10倍のコードを書くスーパーハッカーのことではなく、むしろそんな人は存在しないけど、何をどうやって作るのかを突き詰めることで10倍の生産性の違いを生むことができる人のことをことをさす。

これは結構身につまされる話で、2年近くスタートアップの限られた資源の中でコードを書いてきてもっとも切実に思うのは、どう作るかの失敗より、何を作るかの失敗の方がはるかに影響が大きいということだったりする。

10倍のコードを書くことはできなくても、コツコツと自動化を積み重ねることによって、一行の価値を10倍に高めることはできるんじゃないかと思う。Railsの一行で実現できることを、ピュアなCでやろうとしたらどれくらい大変だろう。

「初心者はコードを書くことができない、中級者はコードを書いてやりたいことができる、上級者はやりたいことを実現するコードを見つけてくる」

みたい喩え話があるけど、そうやってエッジを掛けていけば10倍どころか100倍の差がついたっておかしくはない。

もう一つ、記事の中で

手早く実装できる機能だけでは、あまり価値がないようにも思える。これに対してデイビッドは、ソフトウェアを作ることに関して野心的になることはバカげていると一蹴する。

という話が出てくる。世の中にはできの悪いものがあまりに多いので、少しいいものを作ればそれで十分だ、と。

僕はそれとは別の意味でこの意見に納得した。例えば僕はピアノが弾けない。ピアノでやれる限りの高度なことをしたって、ピアノをやったことがある人の足元にも及ばない。DHHにとって簡単なことが、誰にとっても簡単な訳ではない。

巨人の肩に乗れば遠く地平の彼方まで見渡すことができるし、支点を与えられれば地球だって動かせる。問題は巨人によじ登る方法を心得ることであり、十分に長い棒を用意することなんだろう。